今から20年くらい前まで、私はシャンプーの**成分**というものにほとんど興味なく関心がありませんでした。どちらかというと、他人が進める商品自体の売りや特徴を見て、使い心地や香りといったもので製品を判断していました。

しかし、実際使ってみると、それを**20年使い続けているということがない**。20年どころか、10年も1年も使い続けられないのです。
不思議に思うのですが、それは色々な原因がありました。一番大きいのは、自分の望むような髪にならないということ。私が一番望むのは、何よりも髪の毛の艶でした。

本当にたくさんたくさん使い続けて、最終的に自分が「これからも使いたい」と思えるのが、
シャンプーバー(石鹸)
という結論に辿り着きました。

【私の転機】2001年の全成分表示義務化
転機となったのは、2001年4月に旧指定成分表示だったのが全成分表示に変わった時です。
この時、私は旧指定成分表示というものもわからず、また、全成分になったのはいいが表示が見にくいし、指定成分もそうでないものも同じ並びになり、余計わかりにくくなったと感じました。
でも、それが逆に、成分に真剣に関心を持つきっかけにもなったのです。

そんな「わからない日々」でしたが、全成分表示をきっかけに、原因が少しずつわかるようになりました。私の場合、特定の指定成分が含まれていること。
石鹸によく使われているEDTA-4Naも、その一つでした。また、石油合成の成分も、なるべく避けたいと考えるようになりました。
私の理想は、なるべくシンプルな成分処方で、でも髪を洗うために必要な成分をしっかりと配合することです。