熊本県の紅葉名所に今年こそは行きたいと思っている方へ、隠れた名所、五家荘の紅葉をご紹介します。

険しき山道を行く。国道445号線の洗礼
令和7年11月9日、熊本県八代市にある五家荘の紅葉を見に行きました。当日は午前中から雨で、昼から少し晴れ間が見えてきたので熊本市から出発しました。ルートはこちらです。

とにかく、国道445号線に入ってからはいわゆる「酷道」でした。ガードレールがなく離合も難しい道が数多くあり、当日は雨だったため大気中の水蒸気で辺りが曇り、道も見づらかったです。
予期せぬ出会い:「東山本店」のやまめ天丼
日本杉峠を過ぎてすぐに東山本店さんが右手にありましたが、霧で見えずに最初はスルー。五家荘方面へ行くと、「途中の道で、15時まで一方通行の規制中で通れませんよ」とのことで、東山本店さんまで戻りました。

小腹が空いた頃で、こんな山奥にお店があるとは驚きでした。駐車して店内に入ると、お味噌やもろみなどの大豆製品が多く並んでおり、お食事処も。せっかくなので何か食べていこうと店員さんにおすすめを聞くと、「やまめの天丼」が美味しいとのことで注文。

迫力満点、量もがっつり。お味噌汁付きです。他の場所で食べるやまめよりも、やや大きめで身がしっかりしていました。付け合わせのもろみも雰囲気も相まって美味しくいただけました。
別世界。紅葉の中に現れる平家伝説の里
さて、道路の規制も解除された頃と思い五家荘方面へ車を走らせました。やはり途中は離合困難な箇所が続きまして、ようやく到着。日曜の午後4時半頃で観光客はおらず貸切状態での観覧でした。

実は2回目の訪問でしたが、何度見ても、赤や黄色の紅葉の中に突然現れる、赤色の武家を思わせる造りの建物は、別世界に入り込んだような感覚になります。また、紅葉だけでなく、平家伝説館では、平家の歴史についてわかりやすく展示されています。

酷道である所以も、他者に易々と見つけられない身をそっと潜める景観の良い場所で平穏に暮らしたかったのだろうかと想像してみたり。そんな平家の思いを肌で感じながら、歴史の勉強ともなります。ちなみに、近隣の宮崎県椎葉村なども酷道と言われる道を抜けないと辿り着けませんが、こちらにも平家のルーツがあるようです。

以前訪問した際、平家伝説館の奥の階段を上がったところにお寺のような建物もありました。今回も行ってみようとしたところ、立ち入り禁止に。理由を尋ねたところ、倒木により工事などを行ったりするために立ち入られないようにしているとのことでしたので、ご注意ください。(令和7年11月9日)

帰り道は夕方5時頃から日が落ちてきて、暗闇を帰ることになりました。運転に自信のない方、夜間・悪天候時の走行はおすすめできません。必ず晴れの日の日中にお出かけください。
【今回訪れたスポット情報】
東山本店(お食事・お土産処)
住所: 〒869-4515 熊本県八代市泉町仁田尾6-3
電話: 0965-67-5302
時間: 8:30~17:30(変動の可能性あり。要事前確認)
※やまめの天丼をいただきました。
五家荘平家の里
住所: 熊本県八代市泉町樅木160-1
問合せ: 0965-67-5372
時間: 9:00~17:30(季節で変動あり。休日あり。要事前確認)
※訪問時は、倒木の影響で奥のお寺のような建物へは立ち入り禁止でした(令和7年11月9日現在)。