(M筆) 公開日:令和7年11月6日
「人吉」で検索したあなたは、きっと都会の喧騒から離れた、静かで豊かな生活を求めているはずです。
-
記事の信頼性👨: 人吉のアパートで実際に数年居住した筆者Mが、人吉市の「本当の魅力」と、住んでみて分かった「残念な点」を正直にお伝えします。
-
この記事でわかること: 人吉市での費用、食文化、自然、利便性の全てがわかります。
人吉市の「住む魅力」7選|心が安らぎ、食が豊かな町

1. 🌱 人の温かさと静かな環境がもたらす「心のゆとり」
-
都会すぎず、何もない田舎でくちょうどよく。近所付き合いはほとんどありませんでした。散歩してすれ違うと、挨拶する程度です。※一軒家を建てるとまた違うかもしれません。
-
夜は車の音がほとんどしない静かな環境です。目の前が畑だったため、季節によっては、コオロギ?か何かの虫の音がうるさいと感じることはありましたが、基本的には静かでゆっくり眠れます。昼間もガヤガヤしておらず、土日でもそこまで車も混んでいないため、近くのパン屋にパンを買いに行って予定通りにスケジュールが進むことが多かったです。(熊本市などの都会では、ナビで15分の道でも混んでいる時は40分以上かかることがあります。)

2. 🍚 人吉周辺は外食のクオリティが驚くほど高い「隠れた美食の町」
-
ごはん: 株式会社サンループ系列の「和食乃さんるーぷ」「ほうらい茶屋」などは仕事終わりによく行きました。一人でもふらっと立ち寄りやすい定食屋として行きましたが、飲み会などにも良いです。他にも蕎麦屋や鰻屋が人気です。蕎麦や鰻はランチ時にしか空いていない店が多く、昼は弁当だったのであまり行きませんでしたが、休日などに友人をもてなす際に利用することは多かったです。鰻ではミシュランにも選ばれた上村うなぎも美味しいですが、個人的にはそのお隣にある「しらいし鰻」の方が優しい味わいで好きです。蕎麦は広くて夜まで空いていて通いやすい「そば茶屋」がおすすめです。

-
カフェ:町家ギャラリー立山」「珈琲豆屋 むかしむかし」「球磨禅心生活」のような、町の空気に合ったカフェ文化があります。今時のおしゃれなカフェもとても美味しく大満足でしたが、とりわけゆっくり落ち着けて、しかもここでしか味わえないお茶や珈琲だったため、この三つを選びました。

-
パン・スイーツ: 個人的に人吉のパン屋巡りは好きでした。家の近くにある「BonBonベーカリー」は土曜日がパン100円だったため、朝食に。「ナチュラル」は、都会的でおしゃれなパンが並んでおり、しかも都会で買うと、100,200円くらい高くなるのではないかと驚くほど比較的安い。またケーキも美味だったためお土産にもよく利用していました。「日々パン」さんは「ナチュラル」が惣菜系パンを豊富にしたようなパン屋でお腹を満たしたい時におすすめです。

3. ♨️ 想像していたより豊富!四季折々で楽しめる「癒やしの観光資源」
-
温泉: 人吉市の街中には所々に赴きある温泉が立ち並び、源泉掛け流しで奇跡の湯と呼ばれている「おおが温泉」、露天風呂のつくり・庭に情緒がある「華の壮」、そのほか、炭酸が湧き出る「華まき温泉」など、温泉で飽きることがありません。

-
自然・文化: 「川辺川」での川遊び、高さの迫力に圧倒される「鹿目の滝」、国宝「青井阿蘇神社」など、県南ならではののどかな風景に癒されます。また、桜、梅の木、紅葉など季節ごとに表情を変える名所があり、美しい自然も楽しめます。

4. 🚗 九州南部へのアクセス抜群!「ゆったり観光」の拠点に最適
-
隣県への近さ: 鹿児島県や宮崎県へのアクセスが良く、週末のレジャーに最適です。曽木の滝、霧島、えびの高原など、インバウンドが少なめの穴場観光地へ気軽に移動できます。

5. 🅿️ 経済的なメリット!「家計に優しい駐車場代」
-
都会と比べて数千円程度安い駐車場代は、維持費の面で大きな魅力です。私の場合は、2台で4,400円/月でした。熊本市だと6,600円で、1年でみると26,000円もお得です。
6.☘️ 街並みが整備されていて綺麗な「清潔感のある町」
- 街中には、白とピンクの鮮やかな花を咲かせる百日紅(さるすべり)の木や、秋に香りをつける金木犀の木があり、綺麗な景観がつくられています。
- 道路は広くゆったりできる場所が多く、ゴミが出されっぱなしになっているような場所もあまり見かけず、散歩にも最適です。
移住前に知っておきたい「人吉の残念な点」3つ
1. 👔 流行の文化に触れるには遠出が必要
-
洋服・嗜好品: 流行の最先端の洋服や大型商業施設、新しい文化に触れるには、熊本市か鹿児島市まで足を運ぶ必要があります(約1時間半〜2時間)。ただ、ユニクロは近くにあり、ユニクロばかり着る私にとってはそれほど洋服に困りませんでした。

2. 🛣️ 車は必須!冬の運転には注意が必要
-
移動手段: 公共交通機関は少ないため、車がないと生活が成り立ちません。交通手段といえばバスかタクシーです。バスも時間帯が限られているため、実際は一度も利用していませんでした。ただ、高速バスで熊本市まで行くことはできたりします。
-
気候: 冬季は盆地特有の霧が濃く、朝方は車のガラスが凍っていることがほとんど。シャッターがなければ、早めに車を温める時間が必要です。

3. 🐟 新鮮な海魚は少ない印象。川の恵みが中心
-
海から距離があるため、新鮮な海魚を日常的に見る場所は少なかったです。
-
代わりに、球磨川で獲れる川魚など、地域特有の美味しい食材が手に入ります。

まとめ:人吉市はこんな方におすすめです
-
おすすめな人:
-
心静かに生活したい人
-
外食の**「質」**を重視する人。
-
車での移動が苦にならず、自然や温泉が好きな人。
-
観光も兼ねて、まずは一度人吉市に滞在し、紹介した温泉やカフェでゆっくりと町の雰囲気を体験してみてはいかがでしょう。