天草で出会った丸尾焼窯元

天草で出会った丸尾焼窯元

これまで私にとって天草といえば「海」の印象が強くありました。しかし今回の旅で、そこに「窯元」という新しい魅力が加わりました。海と焼き物、その両方が息づく土地としての天草を初めて体験したのです。

丸尾焼の紋章

初めての窯元訪問

器には特にこだわりがなく、これまでは100円ショップやスーパーで十分だと思っていました。しかし25年の人生で初めて窯元を訪ねることに。ひとりでの訪問だったので少し緊張しましたが、扉を開けると柔らかな雰囲気に包まれました。

店内で感じた雰囲気

木を基調とした広々とした空間は、美術館や図書館のように静かで落ち着いていました。棚に並ぶお茶碗や皿、マグカップは、ひとつひとつがやさしい存在感を放っていて、時間がゆっくり流れるように感じました。

窯元でのお茶時間

店内の飲食スペースで、お茶をいただきました。実際に器を手に取りながら過ごす時間は特別でした。器を「使う」体験と「空間を味わう」体験が一度にできるのが、窯元ならではの魅力です。

購入した器と使い心地

自分用に平皿を2枚、実家用にマグカップを購入しました。帰宅後、マグカップを使ってみると驚きがありました。口先が外に広がる形状になっているため、唇にあたる感触がとてもやさしく、飲み物が自然に口へと流れ込む感覚が心地よいのです。器の形の工夫が、日常の一瞬を豊かにしてくれることを実感しました。

旅の途中に

帰り道には海鮮丼をいただき、不知火海を眺めながらひと休みしました。海の恵みを味わいつつ、窯元での体験を静かに振り返る時間となりました。

旅を終えて

今まで「海の天草」という印象しかなかった私に、「窯元」という新しい魅力が加わりました。丸尾焼窯元で過ごした時間は、忙しい日々の中で「時が静かに流れる感覚」を思い出させてくれる大切な体験でした。

(M筆)

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